FURNITURE

世界に冠たるデザイン王国

北欧の中でもデンマークは、もっとも家具市場が大きく、世界的な建築家やデザイナーを輩出しているデザイン王国。家で過ごす時間が長く、人と会うのも「家の中」が当たり前。人を招き、招かれ、自分らしくいられる時間を楽しむ文化があります。だから彼らはインテリアに高いデザイン性を、住空間に心地よさを、徹底して求めます。そのこだわりが暮らしに豊かさをもたらすと、熟知しているからです。

Børge Mogensen
Arne Jacobsen Hans J. Wegner

初代企画デザイン担当責任者を務めたボーエ・モーエンセンを始め、ハンス・J・ウェグナーやモーエンス・コッホなど、名だたるデザイナーがプロジェクトに参加。数々の名品を生み出した

幸せへの近道は住環境にあり

今では幸せの国で知られるデンマークにおいて、人々の幸福度に貢献したのが『FDB MØBLER（FDB モブラー）』です。まだデンマークが貧しかった1866年、生活の質を上げるため、国策として『FDB（デンマーク生活協同組合連合会）』が設立されました。食料や衣類の提供を始めましたが、やがて、住環境の充実なくして、本質的な幸せは得られないことに気づきます。こうして1942年、インテリア部門として『 FDB MØBLER』が誕生しました。

デンマーク人の生き方を変えた家具

FDB MØBLERが掲げたのは　＜美しく、丈夫で、機能的、かつ手頃な価格＞。
普遍的な心地よさを追求していく中、デザインも無駄を削ぎ落とした用の美へと昇華していきます。
そうして家具からマグカップに至るまで、“心が潤う、美しい暮らしのピース”が開発されました。
それらは、大型家具に囲まれて窮屈に暮らしていた人々に歓迎され、デンマーク国民に広く根付くように。
同時に彼らの人生までをも、彩り豊かに塗り替えていったのです。

人間工学に基づいて誰もが使いやすく、耐久性があり、360度どこから見ても美しいインテリア商品を開発。100年経った今も世代を超えて愛され続けている

トラックに積まれているのは、デンマーク国民の5人に1人が持っていると言われる「J46 」。FDB MØBLERは一般家庭にとどまらず、学校や職場でも選ばれるブランドに

上質で心地よい暮らしを求めて

伝統的なデザインを削ぎ落としてシンプルに表現し、色褪せることのない「時代を超えたクラシック」となったFDB MØBLER。その理念は創業時から一貫し、「人々のための居場所をつくる」ことでした。

FDB MØBLER（Denmark）の現CEO、オーレ・キール氏はインタビューでこう語ります。
「かけがえのない時間とともにある家具は “ヒュッゲ” そのもの」。
家はパーソナルで特別な時間が流れる場所だから、デンマーク人なら誰もが、上質なインテリアと心地よさにこだわり、日々の幸せへとつなげてゆく。その暮らし方、その文化、幸福感が “ヒュッゲ”なのだ、と。